セミナーのねらい
 大きな不確実性を伴うグローバルな経営環境の変化、マーケットの多様化・個別化、少子高齢化、情報通信技術の進展等々への環境適応力が企業経営に求められています。この状況の下で、革新のビジョンを目指して、 ユーザーインによる売り上げ収益拡大と人財、設備をはじめとした各種経営資源への効率的資金投下によるキャッシュフロー経営により企業競争力が強化されます。 本セミナーでは、このような経営環境をふまえて、企業内での資金を有効に活用する諸方策を追及・評価し、収益力・資本効率を高める経営に役立つ経済性工学の理論と方法を学びます。
学習のポイント
・投資案の損得を正しく判断するための考え方、データの取り扱い方
・資本コストを考慮したキャッシュフロー・データに基づく設備投資案の正しい評価方法
・将来に向けた不確実な見通しの下での投資案の分析方法
・経済的に優れた案の追求方法
セミナーの特徴
・短期間に集中して経済性工学の理論と技法を習得できます。
・基礎の考え方、原則を分かりやすい講義・演習で学びます。
・パソコンを活用して実践的な分析法を習得します。
・参加者持参の事例相談にも応じます。
・参加者の皆様への配布テキストは、復習、社内教育、実践課題への取り組みなどにおいて活用しやすく、充実したも
 のになっています。
参加のおすすめ
 経済性工学は、経済的に有利な投資方策を探し、比較し、選択するための理論と技術で、将来に向けた意思決定の分かれ道を選択する際に利用されます。故千住鎮雄先生(慶應義塾大学名誉教授)によって体系化されたわが国生まれの管理技術です。
 慶応工学会の経済性工学セミナーは、この普及を目指して、半世紀以上にわたり開催されてきました。時代の変遷と研究の進歩のなかでモデル・チェンジが行われ、受講者はこれまでに350社・1200名を超えています。
 このセミナーは、収益性からの問題解決が重視される状況の下で、”組織の壁を破り広い視野をもって自ら経営課題を発見・分析し、優れた解決策を見出すことのできる人材”の育成もふまえて企画しております。製造、技術、営業、購買、計画・管理、財務・経理、経営企画など、いずれの業務にも、あらゆる業種においても役立つ内容となっております。社内教育では施せないセミナーですので、多方面からの多くの方々の参加をお薦めします。
開催要領
・期 日  令和4年11月25日(金)午前10時00分~午後5時00分
      令和4年11月26日(土)午前9時00分~午後4時30分

・会 場  慶應義塾大学 日吉キャンパス 協生館2階 多目的教室1
      〒223-8521 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1
      東急東横線、東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン日吉駅下車(徒歩1分)
       https://www.kcc.keio.ac.jp/access/index.html

・対 象  製造、生産管理、生産技術、開発、企画、営業、経理、情報システム等の部門の管理者並びにスタッフ業務
      に従事されている方々。

・参加費  80,000円(消費税込み)ただし、慶応工学会賛助会社は70,000円。
      参加費には、テキスト・資料代、昼食代等を含みます。
      宿泊される場合の宿泊費は参加者負担です。宿泊場所は各自で手配をお願いします。

・定 員  30名(先着順・定員になり次第締切)

・講 師  中村 善太郎(慶應義塾大学名誉教授) 
      河野 宏和(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)
      篠田 心治(成蹊大学理工学部教授)
      稲田 周平(慶應義塾大学理工学部准教授)

※Windows・Excel2013以降のバージョンがインストールされているノートパソコン、電卓、定規を必ずご持参ください。
プログラム
1日目
1 セミナーの狙い

2 改善活動の経済性評価       ・改善活動の経済性評価
  ー比較の原則とその応用ー      →段どり時間の削減,不良の削減,在庫削減,増産改善
                   ・経済性の比較の原則
                   ・手余り状態(需要<供給)と手不足状態(需要>供給)
                      ・キャッシュフロー基準
                       →埋没費用,減価償却費,簿価の取り扱い方
                      ・固定費の配賦計算に関する注意

3 投資案の経済性評価指標と計算方法 ・投資案のキャッシュフロー,資金の時間的価値,換算係数の利用方法
  (含:計算ソフトの活用法)    ・計算利率の役割と決め方
                   ・投資案の経済性評価指標 ー単一投資案の経済性評価ー
                       →正味利益,投資利益率(利回り),回収期間
                   ・計算ソフトの活用方法

2日目
4 複数投資案の比較選択方法     ・寿命が異なる投資案の比較方法(正味年価による評価)
                      ・独立的投資案の評価方法
                      ・排反的投資案における正しい評価指標の使い方
                       →”差の案”の利回り,回収期間と分岐点
                       →無資格案について

5 不確実性下で役立つ分析方法    ・採算検討図
                      ・分岐点分析と分岐線分布
                      ・感度分析と安全性分析

6 経営における経済計算の役割    ・会計利益とキャッシュフロー利益
                      ・経営革新につながる優れた案を追求する重要性とその方法 

7 修了証書授与
申込みについて
1.申込方法を次の3つの中からお選びいただき、令和4年11月4日までにお申込みください。

  ①Webでの申込みはこちら

  ②QRコードでの申込み→

  ③FAXでの申込みはこちら
  

2.受付完了後、5営業日以内に参加費の請求書をお送りいたします。
  請求書に記載の期日までにお振込みください。

  ※入金後の参加費のご返金はできかねますので、ご了承ください。
  ※申込者本人が都合により不参加の場合は、代理の方をお立てくださいますようお願いいたします。

※一般財団法人慶応工学会は、申込書にご記入いただいた個人情報について、当セミナーのために利用するもので
 あり、それ以外の目的では一切利用いたしません。
お問い合わせ先
一般財団法人慶応工学会 〒108-0073 東京都港区三田2-14-5 フロイントゥ三田912号室
            TEL:03-6400-3095 FAX:03-6400-3062
            E-mail:jimu@keiokougakukai.org